【開催報告】新任者が仕事と暮らしの両方で適応していくことについて

11月/1日(水)第82回日本公衆衛生学会総会自由集会にて「へき地保健師のつどい」を開催しました。
今年はへき地に行きたい保健師とへき地で保健師を採用したい側のミスマッチを減らすために、着任前に双方がどのような準備をしたらよいのか、をテーマにしました。

まず、今夏に本会を通じて利尻富士町にインターンに行った髙木さんからの動画報告では、着任前に「かる~く暮らしてみる」経験が勧められました。
住民と同じように買い物をし、自分が譲れないこと(好きな雑誌を発売日に買う、ペットの健康管理ができる、など)が実現できるか確認することが大事だ、ということでした。
へき地での保健師活動の範囲は幅広く、生活に根付いた活動ができる充実感がある反面、どこまでが保健師の仕事なのか、葛藤を抱きやすい状況にあります。
動画視聴後の話し合いでは、葛藤が生じたときにその気持ちを語り合える人がいることや、保健師活動が継続されるために、1年目は地域の様子を知る期間として新たなニーズに気づいても慌てて始めるのではなく、まずは引き継いだ業務に取り組みながら、住民の生活やつながりを観察する時期も必要という意見がありました。

今後、本会としましても、着任前からの準備として、保健師が孤立しないように引き続き交流会や個別相談などの開催、継続性を目指した助言を心がけてまいりたいと思います。

ご参加いただいたみなさまには示唆に富むご意見をいただきましてありがとうございました。

来年の第83回日本公衆衛生学会総会は10月29日~31日に札幌コンベンションセンター他で開催されますので自由集会は29日または30日に開催予定です。
ぜひご参加ください。

NPO法人へき地保健師協会

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