【開催報告】9月8日に「へき地で働く新任期保健師の集い」を開催しました

北は北海道から南は鹿児島県まで全国各地の離島・へき地で働く新任期保健師4名、理事も含めて総勢8名が参加し、あっという間の3時間でした。今回参加された新任期保健師さんは、1名の初参加、3名の方が昨年度に引き続き参加となりました。

当日の研修会の様子をご紹介します。

参加者全員で、「現在働く地域の紹介」や、「へき地・離島で働くことになったきっかけ」、「担当業務」、「働き始めてびっくりしたこと」を含めた自己紹介からスタートしました。

一言で「へき地・離島」といっても、それぞれ地域特性が異なり、その土地ならではの文化や歴史に由来する風習を知ることができました。

続いて、先輩保健師の離島での保健師経験談の発表です。

先輩が新任期保健師の頃、悩んだことやその解決方法について、うまくいったこともうまくいかなかったことも包み隠さず、本音でお話しいただきました。

離島では、“保健師は自分ひとり”、“保健師の同期がいない”、“保健師の先輩は大ベテラン”・・・といった状況もあります。そんな中でも、「気軽に相談できる場・人を見つけること」「島外の人も交流を持つこと」「安心して話せる場をもつこと」で対処していました。また、保健師としての自信のなさは、「一つ一つの住民との関わりを大切にすること」「学会発表等を通して、取り組みを広く発表し、フィードバックをもらうこと」で保健師としての自信を積み重ねる経験により乗り越えていました。

最後は、新任期保健師が聞きたいことについて、参加者全員で和やかな雰囲気の中での意見交換です。

・うちの地域の風習・文化・価値観

・ライフ・ワーク・バランス

・ちょっと距離を取りたい時

について新任期保健師や理事も先輩保健師として当時感じていたこと・今振り返って思うことをみんなで語りあいました。「そういうことあったなー。」「わかるわかる♪」という共感や、「そんなことがあるの!」という驚きや発見がありました。

地域の風習・文化・価値観では、その土地ならではの独自性を強く感じることができ、発見や驚きに満ちた交流となりました。改めて、離島・へき地の奥深さ・面白さを実感しました。

研修会全体を通して、新任期保健師が、これまでの自分自身のキャリアを振り返るきっかけになり、「全国に離島・へき地で頑張っている仲間がいる」というつながりを感じることで、また明日から頑張る元気をもらえたひとときとなりました。


NPO法人へき地保健師協会

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