【開催報告】オンライン茶話会:集まれ!へき地を目指す学生たち!

2021.5.8 19:30-20:35

居残りカフェ(学生と現職保健師のみ)20:35-


最近学生さんの入会が増えていて、へき地保健師のリアルな話を聞きたい、というご要望をいただいていました。そのため、4年生でまさに職探しをしている真っ最中のお二人に中心となっていただき、学生向けの茶話会を開催しました。今年保健師になった先輩保健師お二人お招きし、1時間の茶話会、その後、希望者のみで居残りカフェを行いました。

企画をした学生さんの1人は「皆さんの保健師活動やへき地への思い、疑問点から一人一人が働くこと、地域住民のこと、自分のことについて真剣に考えているのだな、という熱い思いが伝わってきました。この茶話会では現任の保健師さんももちろんですが、学生へのリスペクトも終始止まりませんでした。本格的な就職活動が始まるまでに、自分にできることがいくつもあると知ることができ、良かったです。」とご自分にできることを見つめ直す機会にもなったようです。

茶話会の後、学生と現職保健師が「居残りカフェ」に残り、大学院進学のことなどが話されたそうです。理事は抜けましたので、学生さんがまとめを作ってくださっています。来月には公開できると思いますのでお楽しみに!


Q 今働いている地域と自分との相性の見極め方は?


A 大学時代に実際にへき地に行き、保健師に具体的に暮らしの様子を聞いたりして、この保健師と一緒に働きたい、と思った。


Q 就職先を選ぶ決め手は何でしたか?


A 先輩からの情報やインターンシップ、SNSを活用し探した。その時に先進的な取り組みをしている、既存事業への取り組みが丁寧、実績を重ねている、統括保健師がいる、人口対保健師の人数等の情報から保健師活動が活発だと思われるところを探なところを検討した。ホームページの印象も参考にした。実際に足を運んだり、google earthも活用したりした。


A 新生児から高齢者まで地域全体を見たい、という思いがあった。今しかできないことにチャレンジしようと思った。



Q なぜへき地保健師を目指したのですか?


A 大学の時からへき地での医療を学ぶために自分からいろいろなところに行ってみたい、と思い足を運んでいた。公衆衛生看護の実習で行った人口規模の大きい市町村では保健師に担当外の事業の質問をしたら、他の事業については把握していない、と言われ、それはもったいないと思った。そのため、人口の少ないところに行けば全員を把握できるのではないかと思った。



Q 学生時代にやっておけばよかったことはなんですか?


A 学会や研修、インターンシップ等の参加。新たなつながりができて、視野を広げながらも自身を振り返る機会が得られる。とりあえず保健師求人情報をチェックすること。受けるか受けないかは後で決められるので。就職してから必要な知識を学ぶこと。乳幼児の発達、予防接種、健康教育、統計、PCスキルなど。あくまでも国家試験はパスポートです。もっと勉強しておけばよかったと反省しています。


A いろんな地域に行っておいてよかった、と思った。保健師関連の研修以外にもボランティア活動もよかった。大学の先生に積極的に聞きに行くこともおすすめ。先生と話していくうちに自分のやりたい事が整理されて明確になっていく経験もした。先生と話していくうちに明確になっていく経験もした。またへき地は頻繁に買い物に行かれないが、一人暮らしをしておいたおかげで、自分で作って食べる習慣があってよかった。車の運転の練習も必要。クネクネの山道も運転しなければならないので。へき地は新しい考えや情報を取り込むのが難しいデメリットはあると思うので、視野を広げるために論文とか報告書などを読んで視野を広げていきたい。学生のうちからいろいろな事業を見ておくといい。



Q キャリアの積み方について。


A 早く保健師になってその地域に慣れて、住民さんと関わりたい、と思ったので卒後すぐに保健師になった。


A 保健師や公衆衛生を説明するのは難しい。関わった事業は資料などにまとめる、など丁寧に行っていきたい。今の実践を大切にして考えていきたい。



Q ライフサイクルとの兼ね合いは?


A パートナーがいてもお互いがいい選択ができればいいかな。へき地に住むのではなく近くに住む、とか週末だけ自宅に帰る、とかの選択肢があるのではないか。


A 学生時代に一番悩んだところ。へき地は人口が少ないのでパートナーの対象となる人が少ないのでパートナーに出会えるのか心配もある。でも今ここで働きたい、と思ったのもご縁かな、と思う。



Q 就職試験はどのような内容だったか。


A どの自治体からも聞かれたことは、なぜこの自治体を選んだのか。あとは、誰かに自治体選びを相談しましたか?。公務員のイメージは?実習でどんな学びをしたか?。部活動は?。あらかじめ、就職先について先生に相談したり、受験先の地域を知っている先輩に話を聞いたりもしました。


A 看護師ではなく保健師を目指したのはなぜか。学生時代の課外活動を深く聞かれた。大学時代に学んだことを復習しておくのがいい。面接でも小論文でもこの自治体でやっていきたいことは何か。と聞かれた。


A 実技試験があった。前までは血圧測定をするのでやってくださいだったが自分の時から3ヶ月健診検診の設定だった。実習でやってきたことを大切にする。



Q 島の場合、市町村の保健師と都道府県の保健師の違いは?


A 町村の保健師は予防事業、保健所保健師は感染症対応、町村保健師の支援をしている。災害保健活動の研修、遠隔会議システムを使って研修などしている。



Q 都道府県保健師として就職した場合、希望すれば島に赴任できるのか。


A 自分が都道府県保健師になりたいのか、町村保健師になりたいのかを先に考えると良い。町村保健師は町村間の移動はない。


A 都道府県保健師として離島に行く場合は、1人は管理職級、もう1人は中堅期、と決まっている。ずっとへき地に勤務したいなら市町村の方がいい。

NPO法人へき地保健師協会

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